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レイクサイドで青い炎が燃え上がる

 変なタイトルをつけちまった。。。^^;

 東野圭吾の『レイクサイド』と貴志祐介の『青の炎』を2連荘で。

 2作とも映画は見ているが原作を読んでいないことに気がついた。偶然にも2作とも子供(高校生も含めて)が殺人を犯すという話(うわ、ネタバレです) 両作品とも原作のほうがいいですね。映画もなかなか面白かったんですが心理描写などは原作が数段上(当たり前か^^;)

 東野圭吾さんは『秘密』のような胸にグッとくるような話からこの『レイクサイド』のようなかなり重く、歪んだ人間性の話までいろいろ書けるんですね。

 貴志祐介さんの作品は以前『黒い家』を読んでぶっ飛んだ記憶があります。怖い話を書く人だなってずっと思っていた。映画も怖かったな~(大竹しのぶがwww) この『青い炎』は若者の心理を上手く描いていると思う。静と動。この青い炎という言葉がぴったりな作品。冷たく燃え上がる青い炎。

 2冊とも映画を見てからの原作読みだったのでやたらと速いスピードで読み終えてしまった。この順序だと読みながら映画の演者の顔が頭に出てきてしまうのが難点だが、細かい心理描写などがすんなり理解できるというメリットもあってキライな読み方ではない。

 あとがきにある一言を読んでニヤっとしてしまった。
   作中における殺人方法は、あえて詳述しなかった理由により、ほぼ確実に失敗し
   ます。間違っても模倣などされませんよう、お願いいたします。



 良い子のみなさんは真似しないように!ということなのネ^^;

by karasu9696 | 2006-06-11 22:33 | 本を読もう